意味が無いものなんて無い

今日は2ヶ月に一度の定期的な試合、で今日も勝利*1。何も無くても今後3年間こういう気分にならなきゃなんないのかと思うと嫌になる。

んで、今日がんばった自分へのご褒美に…

前から楽しみにしてた今日から公開の『皇室の名宝−日本の美の華−』の一期をいそいそと東京国立博物館・平成館へ見に行った。あと、昨日こんなイベントがあったらしいです。

この展覧会のどこがすごいのかというと、ともかく伊藤若冲の『動植綵絵』全三十幅が一挙公開される*2ことと、狩野永徳の『唐獅子図屏風』が展示されること。

前者は修復が終わった際に2006年の春から夏にかけて行われた皇居・三の丸肖蔵館での『花鳥−愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>』で公開され、見に行ったのだけど、そのときは展示スペースの関係で六幅づつ5回に分けて公開という方式だった(1期の感想,2期の感想,3期の感想,4期の感想,5期の感想)。実は、その経験から、今日一挙に見る事で、そのとき感じた何かが薄れるんかないかと少し心配していた。5回に分けて見ることで一幅一幅に集中出来たんじゃないかと。

だけどそんな事はなかった。

すべてを一度に見ることで、地味だと思ってたものも、相互作用によって更なる面白さを感じるし、面白いと思ってたものもさらに面白く見えてくる。全てにそれぞれの役割があって、それぞれ面白い。そんな感じだった。

『唐獅子図屏風』は、2年前の京都に比べて唐獅子がのびのびしてて良かったです。

あと『萬国絵図屏風』…とか挙げていこうと思ったけど、基本的にもーなんていうか鼻血出るくらい全部良いです、江戸以前のパートは。

明治以降のパートは…鏑木清方の『讃春』が良かった。即位奉祝品として岩崎家(だから三菱か)から献上された屏風五双のうちの一双なのだけれど、テーマ的になんかすごい勝負してる感じがした。

そして全部見終わったあと、もっかい『動植綵絵』を見に行ったのでした。

外に出たら、雨は降り続いてました。

*1:比喩です。

*2:京都では一昨年、京都の相国寺承天閣美術館で一斉公開されたのだけど。