金木犀

かなきさい。ここ数日、どこにいてもこの花の香りが重奏低音のように漂っている。こういう状態が原体験には無いのでなんか不思議な感じがしますね。

サナギさん 6 (少年チャンピオン・コミックス)

サナギさん 6 (少年チャンピオン・コミックス)

施川ユウキの『サナギさん(6)』、週刊少年チャンピオンを日常的に読んでる訳じゃないので知らなかったけど、この巻が最終巻です。
まず、最終巻なのに出てきた新キャラ牛山さん*1がかわいい…とか、今更ながらマフユちゃんはサナギさんに少しうまいこと言われると、かならずそれ以上の事を言うのが負けず嫌いな性格なのかなー…とか、巻を重ねるうちにだんだん表現が詩的になっていくね*2…とか、こういう最終回だったのか…とか思いつつ読み終わって余韻を感じていると、最後の『森のくまさん』でそれをひっくり返されるのが素敵です。この部分だけ酢めし時代に戻ったかのような感じが。
んで、一巻のカバーの折り返しを読み返して、ふと『サナギさん』で検索してみると…

怖ええよ!
12月生まれの少年 1 (1) (バンブー・コミックス)

12月生まれの少年 1 (1) (バンブー・コミックス)

同時発売の『12月生まれの少年(1)』、まんがライフオリジナルに連載中らしい。装丁*3がすばらしいし、あとがきのフォントの選択もなんか活字感が出ててなんかイイ。
あと、これまでの作品と違って、作者もあっち側へ行って描いてる感じがするのだけど。そのせいか幼なじみの葵*4が出てくるパートがなんか『施川ユウキの考える萌え四コマ』になっているような。
…「なんとかなんとかをなんとか」はすごいと思った。

*1:真っ先にチエちゃんを思い出したのだけど、その直後に双海真美を連想するのはどうかと。

*2:三巻の感想でも書いたけど、具体的に言うとピーナツっぽい感じが。

*3:『VOLARE四コマ全仕事』…なんて装丁写真集が出たらぜひ読みたい。

*4:なんとなく幼なじみ感がある名前だ。